革靴に穴があいている?

「革靴のかかとに穴があいている」のを見たことはありますか?

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このように両足同じようなところに、小さな針で開けたような穴があいている靴があります。
お手持ちの靴を見てみてください。どんな靴に穴がありましたか?

この穴とは靴の製造過程で木型と革を留めておくための釘の跡です。
革靴の製造時にしっかりと木型と靴を固定するために使用されています。
職人の手作業で作られている革靴はこのような穴があり、
デザインや靴の素材によってはほとんど目立たないものもございます。

img_9616a ▲ベルトに隠れやすいところに穴があいているもの

機械生産されたものはこのような穴が空いていないと思います。
合成皮革や布製のものなどであいているものはほとんどありませんね。
まさに職人の手作りという証なのです。

実店舗にディスプレイしているものには、その穴を利用して値札や商品タグを付けていることが多くあります。
「靴に穴を開けている!」と驚かれるお客様もいらっしゃいますが、
商品に傷をつけないために、製法上あいてしまった穴を有効活用しているのです。

靴職人さんが作っている靴なのかを知る目安にもなりますね。