▲今回使用した道具。(左からブラシ、クリーム、磨き用布)
「最低限、簡単に靴磨きをしたい」という相談を受けることがよくあります。マナーとしてきれいな靴にはしたいけど、なるべく簡単に手早くやってしまいたい、という方が多いのだと思います。
まずは道具の下準備
用意するもの
・シューキーパー・ブラシ
・クロス(目の細かい布)
・クリーム
シューキーパー
300円~素材や値段はピンキリです。抗菌作用があるものや吸湿作用があるものなど様々です。靴の形を整えられるものを使用してください。
ブラシ
500円~一般的にはホコリ落としには馬毛ブラシがおすすめです。クリームでの手入れやツヤ出しなら豚毛ブラシです。靴の素材や使用目的によっておすすめは異なります。細かいところに使う小さなブラシや、スエード専用のブラシなど多種多様です。用途にあったブラシをお選びください。
今回のやり方だと、馬毛ブラシを使用します。
▲左から馬毛、豚毛、豚毛。
クロス(目の細かい布)
0円~クロスは目の細い布、綿100%のものなどです。使い古しのTシャツを使っている方などもいます。「これでいいのかな?」と不安に思う場合は靴屋などで買えるクロスを買うと良いでしょう。500円以下で買えます。
クリーム伸ばしと磨きに使用します。
磨きに使用するクロスは、伝線したストッキングを使用するエコな方法もあります。今回はコチラの記事で制作したストッキングクロスを使用して磨きます。
乳化性クリーム
500円~・保革
・ツヤ出し
・色入れ
など乳化性クリームの中でも、目的によって買うべきものは変わります。乳化性クリームの中にも、「水分が多いもの」と「油分が多いもの」に大きくわけられます。「水分が多いもの」は保革の効果が大きいです。「油分が多いもの」はツヤ出しの効果が強いです。お店で買う場合は、お店の人に尋ねるか「保革に優れている」「光沢感がよく出る」などコピーを参考に買っても良いですね。
色についてですが、キズが入ってしまって色を足したい場合や印象を変えたい場合など明確な目的があるとき以外は「無色のもの」にしましょう。
今回磨く靴
今回磨く靴はコチラのブーティ。ホコリも付着していて、シワも深く元気のない印象です。
手順
1.靴の準備
・靴ひもを外す・シューキーパーでシワを伸ばす
(シューキーパーがなければ新聞紙などで形を整える)
▲シューキーパーを掴んで磨くと楽です。
2.汚れ落とし
ブラッシングをしてホコリを落とします。目立つ汚れがある場合は別途汚れ落としの段階を入れてください。3.クリーム
クリームをクロスに少し取り、薄く伸ばします。円を描くようにムラなくまんべんなく行うのがポイントです。あまり多くクリームを付けると、ひび割れなどの原因になります。4.磨き
クロス(ある場合は豚毛ブラシも可)で軽いタッチでまんべんなく磨きます。摩擦熱でツヤや光沢がでます。できあがり
出来上がりです。ツヤっとして元気が出た印象ですね。念入りに磨くとツヤっとして良い感じです。